興福寺へ行ったことがありますか?

興福寺は平城京遷都に伴い、奈良に建立されました。戦乱や災害のため何度も焼失と再建が繰り返された寺です。藤原不比等が建立した中金堂は8度目の再建、300年ぶりということです。
この度の中金堂再興にあたり、創建当初にあったと伝えられる柱絵(法相柱)が再現されることになりました。法相柱は法相宗祖師の肖像画です。ほとんど資料が残っていないため、インド美術に造詣が深い、日本画家の畠中光享氏に制作が依頼されました。

畠中光享氏は、奈良県の真宗大谷派の寺院に生まれ、日本画家であり僧侶です。若いときからインド・ネパールを遍歴インド美術を研究し、並行して仏教を主題とした絵画を描いてきました。
奈良興福寺の中金堂再建に際し、柱絵の制作が畠中光享氏に依頼されたのは、仏縁であるかもしれません。畠中氏は、豊富な仏教とインド美術の知識で、資料のない始祖たちの姿を顕現されました。