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(株)薔薇画廊
〒104-0061
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松尾ビル2階


tel:03-3573-0783
fax:03-3573-0784
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■作家紹介





  磁器アーティストとしての基礎をつくった幼少時代

  私はバレエを小学3年生の頃から習い始めました。家の中で音楽にあわせ

 て創作(?)バレエを何時間も踊り、それに疲れると別の何かを作る作業に

 熱中する毎日でした。




 とりわけ”紙切り”に夢中になってしまったのです。最初は中国の作家の写し

 などをしておりましたが、ある日”紙切り”を使って自分で影絵の劇を作る事

 を思いつき、ピーターと狼(プロコフィエフ)、音楽が見つからなかった人魚姫

 、赤ずきんちゃん等には、習い始めたピアノでバックグラウンドミュージックを

 作曲してテープに録音し、従姉妹たちや近所の子供たちを集めて影絵の上

 演をしていました。アンコール用にお化け屋敷も上演しましたが全部、自分

 のアイデアで生み出したモンスターたちが実に変な感じに踊る舞台は今で

 も良く覚えております。




 それから、ピアノに夢中になりバレエに通う時間はなくなりました。ピアノを始

 めてから11年後にはウィーンにおりました。そこで粘土に巡り会いました。

 ピアノの弾きすぎで長い間、腱鞘炎になっていた時で、気をまぎらわすのに

 粘土は理想的でした。

 ・・・ベルベデーレ宮殿の脇道にあった粘土屋さんは大柄なおじいさんがたっ

 た一人で切り盛りしているようで、何時行ってもそのおじいさんしかいません

 でした。薄暗い店の中にはその人が作ったと思われる素焼きの皿、コップ等

 大きな袋に入った粘土の塊、釉薬、と小さい店ながら結構いろいろ揃ってい

 たのです。そしてその店の奥には大柄なおじいさんよりずっと大きな窯があ

 りました。残念ながらその当時は窯の中を見せてもらう事は思いつかなかっ

 たのですが、その窯の前で半分裸になったおじいさんの体から汗が吹き出

 て、窯の炎の色が汗に映り、おじいさんの全身がオレンジ色になってキラキ

 ラ輝いていたのを覚えております。


 ・・・今、自分で磁器を焼くようになって思い浮かべるたった一つ不思議な事

 は、ウィーンの何処にでもあるような18世紀に建てられた建物の一階に、ど

 うやってあの巨大な窯を設置したのかということが解からないのです。あの

 炎から出た熱をどう処理していたのだろうか、という事も。

 私は粘土でいろいろな形のタイル、電気スタンド、尊敬しているピアノ教授

 に似せた人形など、思いつくまま作っていきました。そしていつか、ロクロを

 習って自分の好きな形も作ってみたくなってしまったのです。



 アメリカに移り住んで今年で22年になります。

 それまで音楽の都と言われているウィーンを愛し、住んでおりましたから、何

 かの縁で、渡米する事になってしまった!ということはどちらかというと残念

 な気持ちでした。音楽的にも歴史的にも浅いアメリカは、「行きたくない国」リ

 ストの結構上部に入っていましたので。

 このアメリカでロクロを教えてくれる所を探すのは大変でした。ウィーンで少

 ししていたチャイナペイントでしばらくはお茶を濁しておりましたが、やっとの

 ことでロクロを習う事ができたのは1996年からでした。それからは、もう楽し

 くて時間が瞬く間にたってしまい、今日に至りました。アメリカの良い部分も

 重いドアが開いて少しずつ光が見えて来るように、解かってきたところです。

 昔、虜になったバレエの世界、影絵の世界、そしてピアノを弾いている時に

 浮かんで来る光景、それが全部一緒になって生まれた私の器です。

 明かりを入れると小さな影絵の舞台が見えてきます。





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