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薔薇をイメージした作品

池田満寿夫 バラはバラ

池田満寿夫
薔薇をイメージした作品に、池田満寿夫の<バラはバラ>がある。
池田満寿夫をはじめて買い求めたのは、最初の個展があった日本橋の画廊であった。

画家と画商の関係は不思議なもので、好きだからといって親しい出会いがあるとも限らない。 ニューヨークに住んでいるという事で、私にとって作家ははるか遠い存在となった。勿論、外国旅行に行ったことも無い時代である。

この作品は、嬉しくなるほどに私が思っているバラのイメージと同じであった。「そうなの!これがバラのイメージよ!」思わず、私は微笑んでいた。

<バラはバラ>というタイトルも大変気に入った。池田満寿夫は何故、タイトルを「バラ」とカタカナにしたのか分かる気がする。<薔薇>ではなく<バラ>なのである。 靴にバラが無数に描かれている。私にとって、この靴はガラスの靴だった。憧れがたくさん詰まっている、ガラスの靴であった。モダンでお洒落だからと付けたのではない。
さすが池田満寿夫と思わせられた。

原 精一 デッサン

作家は何故こんなタイトルをつけたのか?何を表現したかったのか?・・・ 印象は直感的なものである。人それぞれ感じ方も違う。 解説書とは全く関係なく、作品と向き合いながら空想するのは実に楽しい。その後、解説者や作家の言葉を読むと、なるほどなー、と感心したりする。

いろいろな鑑賞法があってよいが、まず自分の感性のまま作品と向き合う事が、一番だと思う。文学と全く同じで作品を読んでから、感動をゆっくりと味わった後、最後に 解説を読む。全く違った読み方や感じ方をした時には文学は更に煌く存在になるのである。楽しみは更に深まる。絵画の楽しみも全く同じだと思う。