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| ■つれづれ草 |
【山川 輝夫先生】
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距離のないふるさと 
と或る日、遠い地より手紙が届いた。母からである。
どこから読んでも<息子よ達者に暮らしているのだろうか>
安否を気遣ってくれているのである。
滅多に配達されぬ手紙。
何度読み返したであろうか。
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「それでは元気で身体に気を付けて
下さい。」で結ばれている。
汗ばんだ日々に匂う、切なく甘い
母の体臭だ。
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旧かなづかいのひら仮名でつづられ
句読点がないのである。
目を閉じる・・・・・・・。
そこには遠い距離はない。移ろう季節も感じられない。
しかし、母は、七十九歳にも年老いてしまっている。
わが母は句読を忘れふみを書く
輝夫
出身地/東京都
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