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■つれづれ草


  〜青春の画家・三岸好太郎〜


    日本の洋画作家の中では、青春の画家は、誰であろうか?・・・・・


   個人的好みでいうと、三岸好太郎である。

   夭折の画家が青春の画家とはいえない。

   例えば、佐伯祐三には青春を感じない。

   ブラマンクの影響で、彼の作品は生まれ変わったのである。


   何故、三岸好太郎の作品に青春の息吹を感じるのであろうか?・・・・・



婦人像



    三岸は時代への変化に貪欲であった。新しがり屋さんでもあった。

   性格的には野心家であり、世間の評価にも関心が強かった。


   ただし多くの画家と違って三岸の素晴らしい点は、良い作品、悪い作品を

   見極める 眼力があった事である。



    三岸は若い時から、時代に残りうる画家になろうとしていた。

   時代の証言者として、ルオー、シュールへと変化していった。


   変化しつづけてゆくことは、彼にとって、生きることでもあった。

   時代の変化を先取りしていたとも言える。


    三岸自身、短い人生を閉ざすとは思ってもいなかったであろう。


   何時頃からか・・・シュールに入った頃からか、体の変調を密かに感じ、

   命の長くない事を知っていたのではなかろうか?・・・


    だからこそ最後には、三岸の魂を作品の中で、空に解き放したくなった

   のであろう・・・


   青春のはかない光芒の中を、いっきに走りぬけていった。


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